シロアリ駆除の流れと費用相場(保証・工期も解説)

シロアリ被害は、気づいたときには床下や柱の内部まで進行していることが少なくありません。しかも木材の内部を食害するため、表面だけ見ても判断しづらく、放置すると補修費用が大きく膨らむ可能性があります。

このコラムでは、ホームセンターのリフォームページでお客様が「何を・どの順番で・どれくらいの費用と工期で」進むのかをイメージできるよう、シロアリ駆除の流れと費用相場、そして重要な保証の考え方をまとめます。


まず知っておきたい:シロアリ駆除は「調査工法選定施工保証」がセット

シロアリ対策は、単に薬剤を散布して終わりではありません。建物の状況(被害の範囲・床下の環境・過去の施工歴)によって、最適な方法が変わります。

そのため一般的には次の流れで進みます。

  • 無料〜有料の現地調査(点検)
  • 見積もり・工法提案(費用と工期の提示)
  • 駆除施工(必要に応じて補修提案)
  • 保証(再発時対応・定期点検など)

この「セット」の内容を理解しておくと、費用の内訳にも納得しやすく、業者選びの失敗を減らせます。


シロアリ駆除の流れ(現地調査から完了まで)

1)問い合わせ・ヒアリング(被害のサイン確認)

最初に、電話やWEBで状況を簡単に共有します。よくある相談は以下です。

  • 羽アリを見た(春〜初夏に多い)
  • 廊下や床がフカフカする
  • 壁を叩くと空洞音がする
  • 玄関框(かまち)や窓枠に小さな穴・土の筋がある

ここで重要なのは、**「駆除だけで済むのか」「補修も必要になりそうか」**をざっくり見立てることです。

2)現地調査(床下・水回り・被害箇所の確認)

調査では、主に以下をチェックし、費用・工期・保証内容の根拠を明確にします。

  • 床下の侵入経路(蟻道=土のトンネル、基礎のひび等)
  • 水回りの湿気(浴室・洗面・キッチン周辺)
  • 木部の食害(束柱・大引・土台・柱)
  • 過去の駆除歴(薬剤処理の跡、保証の有無)
  • 床下の作業性(高さ、障害物、断熱材の状態)

3)見積もり・工法の提案(費用と保証を必ず確認)

提案される工法は大きく分けて次の2つ(+併用)です。

工法

内容・特徴

バリア工法

木部や土壌に薬剤を処理し、シロアリの侵入を防ぐ防壁を作る方法。短期間で施工しやすい傾向。

ベイト工法

建物周囲に毒餌を設置し、巣ごと対策する方法。環境によっては有効ですが、効果判定まで一定期間が必要。

【見積もり段階で必ず見たいポイント】

  • 施工範囲(床下全面か、部分か)
  • 使用薬剤・工法
  • 保証年数と保証条件(後述)
  • 追加費用が出る可能性(床下進入不可、補修、穿孔復旧等)

4)施工(当日の流れ)工期の目安もここで決まる

一般的な木造戸建てで、バリア工法の施工当日は次のように進みます。

  1. 養生(必要箇所)
  2. 床下への進入・状況再確認
  3. 木部処理(散布・注入)
  4. 土壌処理(散布)
  5. 片付け・施工報告(写真提出があると安心)

5)完了報告・保証書発行(「保証の中身」を読む)

施工後に重要なのが、保証書の内容です。保証がある場合でも、条件によっては対象外になることがあります。


費用相場:シロアリ駆除はいくらかかる?(目安と内訳)

シロアリ駆除の費用は、建物の広さ(施工面積)と工法で決まるのが一般的です。

費用相場(目安)

  • バリア工法(薬剤処理):約10万〜30万円前後
  • ベイト工法:約15万〜35万円前後(設置・管理費を含む形が多い)
  • 被害が大きく補修が必要な場合:+数万円〜数十万円以上

「極端に安い定額」をうたう場合、施工範囲が限定されていたり、保証が薄いこともあるため内訳の確認が大切です。

費用の主な内訳

調査費、施工費(人件費)、薬剤費/資材費、穿孔(穴あけ)・注入・復旧の作業、保証・定期点検費、追加費(床下進入が困難な場合など)

費用が上がりやすいケース

  • 床下の高さが低く、作業性が悪い
  • 被害が広範囲
  • 水漏れ・結露などで床下が高湿度
  • 増改築で構造が複雑
  • 断熱材の落下やゴミが多く、整備が必要

工期の目安:どれくらいで終わる?

  • バリア工法:半日〜1日程度(床下面積や作業性によっては12日)
  • ベイト工法:設置は半日程度 + 経過観察(複数回の点検)

また、補修が必要な場合は別途日数がかかります。見積もり時点で、「駆除の工期」と「補修の工期」を分けて説明してもらうと分かりやすいです。


保証の考え方:年数だけでなく「条件」を確認

保証は安心材料としてとても大切ですが、無条件ではありません。

【保証で確認したいポイント】

  • 保証年数(例:5年など)
  • 保証の範囲:再施工は対象か/被害箇所の補修は対象外か など
  • 定期点検の有無:点検を受けないと保証無効になるケースがあります
  • 対象外条件:増改築、漏水放置、換気不良、未施工部分からの侵入 など
  • 保証書の発行元:施工店保証か、第三者保証か

失敗しないためのチェックリスト

見積もりを比較するときは、金額だけでなく次を揃えて比べるのがおすすめです。

  • 施工範囲・工法・工期
  • 追加費用の条件(どんな場合に、いくら増えるか)
  • 保証内容(年数・条件・点検)
  • 施工報告(写真の有無、報告書の内容)

まとめ

納得できる駆除は「費用の内訳」「保証条件」「工期説明」がそろっている

シロアリ駆除は、見えない場所の作業が多いからこそ、説明の丁寧さが品質に直結します。費用相場だけで判断せず、保証の条件と工期の現実的な説明、そして施工範囲の明確さを確認することで、後悔しにくい選択ができます。

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